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『春の主役 桜』ゆのきようこ(文)・早川司寿乃(絵)(理論社)

  • 執筆者の写真: mayurransan
    mayurransan
  • 2023年4月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年4月22日


学問の部屋です。


今日はあいにくの雨でしたが、4月8日は「花祭り」だと友人が教えてくれました。「お釈迦さんの誕生日」だそうです。


この時期の花といえば桜。


その友人いわく、桜と桃の花はよく似ているけれども、桜は花の散るさまが死を連想させるのに対し、桃は生命をイメージさせるという意味で対立している。

そして、死を連想させる桜が満開になる時期と花祭りが重なるのは妙なことだと感想を付け加えていました。


なるほど、そんな見方はしたことはなく、おもしろい指摘でした。


思うに、桃のイメージはおそらく中国の神仙思想から来たものでしょうが、桜のイメージはより複雑そうです。花といえばむかしは梅を指しました。それがいつしか桜に変わり、戦中には、「美しい死」をイメージさせる便利で都合のよい隠喩として使われました。このあたりの変遷をより詳しく調べてみたらおもしろそうです。


さて、そのような隠喩の話はおくことにして、本書にはもっぱら「桜」に関する科学的知識ばかりが載っていて風通しがよいものとなっています。


知らないことばかりで、小さな驚きの連続でした。例えば……

◯ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラとの雑種で、すべて同じ遺伝子をもつ「クローン」であること。


◯「サクラ前線」が九州北部や四国に始まるわけは、「休眠」が破られるきっかけが「寒さ」にあるため。一年をかけて比較的暖かい地域では開花が遅れ、それどころか、沖縄においてはソメイヨシノは開花すらできないのだとか。


そして長年知りたかった謎が解けたのが何よりの収穫でした。


というのは、「桜が散った後になる小さな実はサクランボか」問題。

子どもの頃はサクランボだと信じて無理して食べていましたが、あまりにもマズかったのを覚えています。


それもそのはず、食用のサクランボは、じつはセイヨウミザクラの実だったと、本書が今頃教えてくれました。



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