学問の部屋です。
作者のユリ・シュルヴィッツさんはポーランドはワルシャワ生まれ。
第二次世界大戦を機に、4歳で故国を離れます。
本作は、幼い頃の雪の思い出をそのまま絵本にしたのかもしれません。
灰色の街に、灰色の空から、雪が舞い降りてきます。
大人たちは雪を望んでいませんが、水色のマフラーの少年だけは、今か今かとワクワクしています。
あとからあとから雪は降ってきて、街は一面まっしろに。
屋内に避難する大人たち。
一方、少年や動物、それからハンプティ・ダンプティのような異形のものたちだけが愉快に雪のなかで踊ります。
街はふわりと、幻想的な世界にさまがわりします。
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