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執筆者の写真mayurransan

『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル(文化出版局)



学問の部屋です。


何度読んだかわかりません。

かえるくん」と「がまくん」の黄金コンビは、もはや忘れられることはないという意味でひとつの創造です。


本作には5つの短いお話が収められています。


はるが きた

おはなし

なくした ボタン

すいえい

おてがみ


がまくんは何をするにも真剣で、いつも真剣になりすぎるあまり、滑稽な事態になってしまいます。

例えば何かお話を思いつこうとして壁に頭を打ちつけたり、逆立ちしたり。


読者はがまくんのおとぼけぶりが可笑しくて仕方がないのですが、がまくんの気持ちはあくまでまっすぐ。例えばがまくんが友人のかえるくんを元気づけようとするとき、笑えると同時にほろりとさせられます。


また、がまくんのおまぬけに冷静に対処するかえるくんのさりげなく優しいふるまいも読みどころ。

私は本書を読み返しながら、チャールズ・チャップリンのサイレント映画を思い出しました。

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