学問の部屋です。
とりわけ、デイヴィッド・バーンのファンでも、トーキング・ヘッズのファンでも、スパイク・リー監督のファンでもありませんが、これは良かったです。
誰もが楽しめる音楽映画だと思いおすすめします。2020年製作・アメリカ。
もともとブロードウェイで話題になった公演をスパイク・リーが映画用にアレンジしたものです。短いトークも交えながらのショーを映像で再現しています。
ユニークなのは、何もないシンプルな舞台空間を、デイヴィッド・バーンを含む11人のミュージシャン、ダンサーたちが自由に動き回りながら、歌ったり、演奏したり、踊ったりするところです。
ドラムセットやアンプ、配線など、固定された装置がいっさいありません。マーチング・バンドを意識したのだとか。
(みんなミディアム・グレーのスーツを着ていますが、これは照明上の効果を狙ってのことだそうです。照明が消えると姿が見えなくなり、点灯するとパワフルに姿が浮かび上がるります。)
このショーで演奏される音楽のベースにはアフリカ音楽のハーモニーとリズムを聴き取ることができます。
パーカッションが多めなところが特徴で、そこが見どころでもあります。ボビー・ウーテン・3世のエレクトリック・ベースにもご注目。
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