学問の部屋です。
無理やり"ミュジコフィリア"のカテゴリーに収めますが、音(池田亮司)と映像(高谷史郎)と身体表現がいっしょくたになったジャンルレスの舞台です。
説明するまでもないかもしれませんが、京都市立芸大の学生たちにより結成された怪物的パフォーマンス集団です。
私は偶然訪れた初台のインターコミュニケーションセンターの企画展でDumb Typeの存在を知りました。
過去の上演がモニターで再生されているのを目撃して(たぶんS/Nだったと思います)その場で釘付けになり、根を生やし、それ以来のファンです。
Dumb Typeのリーダー的存在、古橋悌二さんは、惜しいことに1995年にエイズで早逝してしまいましたが、以後もめまぐるしくメンバーが入れ替わりながら活動を継続しています。
毎回、そのつど複数のメンバーによって制作される舞台ですが、テクノロジー、速度、映像、閃光にさらされた生身の身体が、まるで綱渡りをするようにそれらをどうにか切り抜けるさまが象徴的に描かれるところ、が共通点かもしれません。
第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示での上演が記憶に新しいところ。2023年5月現在、石橋財団アーティゾン美術館での帰国展が開催中です。
ちなみに先日亡くなった作曲家の坂本龍一さんも本上演にさいしてのメンバーの1人でした。
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